サミコの母心
心温まるストーリーと思って
母・サミコのエピソードを考えておりました。
心温まる感動秘話があればいいのですが・・・・
応募します。
注)
母・サミコのイメージです。本人ではありません。
難しいもので
母心を感じると思わず泣けてくるのですが
母・サミコのキャラクターを崩さないように
書きたいと思います。
母・サミコは私と弟を育てながら
床屋さんをやってきた。
小さい頃は裕福な家庭ではなかったが
父スミオと4人で普通に暮らしてきた。
小学校の頃だろうか、
私が友達のベットにあこがれて
母・サミコに
「ベットが欲しい」と迫ったことがある。
(ホント、こんなベットで良かったんだ。)
その頃、お布団を敷いて眠っていた。
母サミコは
「ベットにしたら体に悪い姿勢で眠るから成長に良くない!」と
どこから得た情報か分からないが
とにかく今までの布団で眠るように叱られた。
しかし、友達の家に行っては、
二段ベットや洋風なベットにあこがれては
うらやましい気持ちとサミコに買ってもらえない苛立ちを募らせていった。
断っておくが、
母・サミコからクリスマスプレゼントをもらったことはない。
整理整頓できる小さいカゴをもらったが
あれは子供心にプレゼントではない。
そうなると、ベットも買ってはもらえないだろう・・・。
しかしある日のこと
部屋に珍しく
母・サミコが居て・・
何をしているのか聞いてみたら
「テーブルを持ってきた」と一言。
4つの脚がついたテーブル・・
そしてまた、同じ高さのテーブルが運ばれてきた
あれ?このテーブル、弟の部屋で使っている
テーブルではないか!?
(ホームセンターによく売られているあのタイプ)
それを三つ集めてサミコはつなげてみた。
「ほら、ベットできたよ」
サミコは3つ並べたテーブルの上に
布団を敷き、
サミコ手製の簡易ベットを作って見せた。
「お、おかあさん・・・」
その日から
私は少し段差がある簡易ベットで眠ることに。
寝返りをうつとテーブルが動く気がして
しばらくは緊張して眠っていた。
お金がない頃に母・サミコが考えたアイディアは
せめてもの母心だったのかもしれない。
それからというもの、
私はこれからずっとこの簡易ベットを使うのだろうと
覚悟を決めていたのだが
正式にホームセンターに連れて行ってもらい
ベットを購入してもらったのでした。
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